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勃起不全の患者に人気の治療薬「バイアグラ」の発見は偶然によるものでした。「バイアグラ」の製造元であるファイザー社は1980年の半ば、心臓病の治療薬として「バイアグラ」の試験を行っていました。しかし、体内の血液循環に対する効果が思うように出なかった為、被験者に対して「バイアグラ」を多量に投与してみたところ、被験者のペニスが勃起しました。その後、この事例に対する調査が進められ、「バイアグラ」がペニスにある酵素をブロックし、勃起を可能にすることが判ったのです。
健康な男性の場合、性的刺激を受けると神経伝達物質の酸化窒素が急激にあふれるように放出されます。そして、それが「環状GMP」と呼ばれる化学物質を放出し、この「環状GMP」が勃起性組織の「平滑筋(血管壁を構成する筋肉)細胞」を膨張させます。「バイアグラ」は、ペニスに存在する『環状GMPを分解する酵素』をブロックし勃起を可能にする。これが「バイアグラ」がペニスを勃起させる仕組みです。
実際に「バイアグラ」を飲むと、約20分ぐらいで顔が火照りだし、次いで、喉が乾き、体の中がカッカしてきます。その後、まるで体中の血液がペニスに集っているかのようにベニスが膨張します。「バイアグラ」を飲むと、一度射精しても勃起の勢いは収まらず、2〜3時間程度勃起状態が続きます。
「バイアグラ」は、勃起不全患者の約70%の勃起力を一時的に上げることができ、今までにない優れた効能を発揮します。
しかし、優れた効能とは裏腹に副作用も多いことから、「バイアグラ」の使用を反対する医師は少なくありません。
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「バイアグラ」を飲むと、物が光って見えたり青く見えたりする視覚変化や急激な血圧低下に見舞われます。、翌日は1日いっぱい頭が重く、場合によっては激しい頭痛に襲われます。(ちょうど二日酔いの状態に似ています)。
当然、これらの副作用には個人差がありますが、「バイアグラ」を服用した人の殆どがこれらの症状を体験します。また、血圧に影響を与えるため、心臓病でニトログリセリンを飲んでいる方は、急激な血圧低下によって死亡する場合もあるので特に注意が必要です。
| 製造元が認めるバイアグラの主な副作用 |
| 全身的な副作用 |
| 顔面の浮腫(むくみ)・無力症・悪寒・転倒・アレルギー反応・胸の痛みなど |
| 血管系の副作用 |
| 挟心症・片頭痛・失神・頻脈・動悸・低血圧・脳血栓・心停止・心不全など |
| 消化器系の副作用 |
| 嘔吐・舌炎・大腸災・燕下(食物を飲み下すこと)障害・胃炎・食道炎・口内炎・歯肉炎など |
| 神経系の副作用 |
| 運動失調・神経痛・異常感覚・震え・めまい・ウツ症状・不眠・知覚減退など |
| 皮膚の副作用 |
| じんましん・かゆみ・発汗・皮膚の潰瘍・接触性皮膚炎など |
| 感覚系の副作用 |
| 羞明(光をまぶしく感じる)・耳鳴り・目の痛み・難聴・耳の痛み・目の充血・白内障の悪化・ド
ライアイなど |
| 泌尿器系の副作用 |
| 膀胱炎・夜尿・頻尿・失禁・性器浮腫・持続勃起など |
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また、多くの人が「バイアグラ」に媚薬や強壮剤としての効能があると誤解していますが、本来心臓病の治療薬として作られた「バイアグラ」にはそのような効能はありません。逆に健康な人が「バイアグラ」を飲むと治療困難な「持続勃起症」(痛みを伴う勃起が何時間も続く症状)を起こし、これが原因となって勃起不全になることさえありますので、「バイアグラ」の使い方には充分な注意が必要です。
クスリである「バイアグラ」には、作用(効能)がある代わりに、必ず反作用(副作用)があります。一つの目的を達成することに執着するあまり、人間の体が本来持つ機能を下げてしまっては何の意味もないと思います。
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